12/18 私見:私にとって痛風とは
「羊の皮を被った狼」。本来あまり良い意味ではないこの言葉を、最上級の魅力ある言葉にまで押し上げたのはあの名車「スカイラインGT」だ(最初は「羊の皮を着た狼」だったようだが)。日本の自動車業界が一番魅力的だった時期が私の子供時代に重なる。そして私はその気持ちのまま日産系の会社に入社してしまった。スカイラインがその全身で示したこの言葉の意味とは「穏やかな外見の内に秘める驚異のポテンシャル」。同じ頃の「男は黙って〜」というCMと相まってその頃の男の子が憧れる価値観を作りあげた。

今は「要領良く・格好良く」「コミュニケーションとネゴシエーション」。これが長けている人物が好ましい人物像だ。それに異論はない。そして能力があるのならそれを態度だけでなく、自分の言葉でアピールしなければならない時代。それもわかる。しかし、あの日本中にパワーが溢れ、未来を夢見て生きていける時代に育ったこの私は、「しらけ世代」と言われながらもこの「ジャパニーズマッチョ信仰」とでも言える価値観を最上のものとしてとらえていた。
b0070814_17382139.jpg
その「羊の皮を被った狼」の対極にあるのが「狼の皮を被った羊」。こんな言葉は本当はないのだろうがよく使われる。具体的には「外見だけで中身が伴わない」「口だけで実力はたいしたことがない」、こんな人間だ。これはどんな時代でも嫌われるはず。前振りが長くなってしまったが、私が痛風になって一番痛かったのは患部や生活習慣の変更ではない。少し意味は違うがこの「狼の皮を被った羊」に自分がなってしまったという実感だ。

私に始めて会った人は多分私の歳を10才以上若く見るはず。それは童顔というだけの問題ではなく、全身の体型、肌の張りや少ない皺、そして体力。すべて若い。外見だけでなく、離婚して子供はいなく、仕事は広告業なので言動も若くなってしまう。だから歳のわりには若く見えるとか年齢不詳といった次元の問題じゃなく、10数才下に見てもらえれば何の違和感もない。もちろんこれは自慢ではない。男としては恥ずかしいことだと思っている。男は年相応の外見で年相応の言動をすべきだ。言動は時と場合により気遣ってはいるが、この歪んだ状態のまま自分の中で折り合いを付けていた。それがこの痛風。全体が若いのならまだいいが、外見だけは若くて内部は年相応かそれ以上の衰えということになる。これが私が言う「狼の皮を被った羊」、最悪だ。気持ちのバランスやプライドがすべてズタズタ。この激痩せもそれが原因なのかもしれない。ただこの驚異の回復力がまだ救いではあるが……。

以上、これが私が体験して感じてきた痛風のすべてです。まだ終わったわけではありませんが、異変があるか完治と言って良いような状態になるまでもう書くべきことはないので、ここで中締めとさせていただきます。最初に書きましたがこれはあくまでも私のケースで、体質や生活習慣が違えば治療法は違うはず。先生によって治療方針も違うのでそちらを優先すべきです。この痛風日記は最終的には初心者コースになってしまいましたが、少しでも参考にしていただければ書いてきた甲斐があるというものです。最後にここまで稚拙な文章に付き合っていただいただけでなく、励ましのコメントまでいただいた皆さんへの感謝の言葉で締めさせていただきます。

ご期待に添えずに(?)1/3年という短い日記になってしまいましたが、皆さん本当にありがとうございました。──もし来年1月半ばからまた再開ということになったら、呆れずにまたお付き合いいただけます、よね?
[PR]
by assy109 | 2004-12-18 19:46
<< 12/24 通風日記 2:おす... 12/12 停滞:良いのか悪いのか >>