2/3 医療とマスコミ:何を信じる
私は父親を医療ミスで亡くしている。今のように社会問題として大きく取り上げられる以前のことだ。当時は訴えても100%負けるだろうと言われた。その死に至るまでの病院側の対応と、以前私自身が患っていた皮膚病に対する治療方法。このふたつが私を医者嫌いにした。できることなら病院になど行きたくないと今でも思っている。
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この医療ミスの問題を社会に広めるためにマスコミの果たした役割は大きかった。 もし今なら、父の死ももう少し納得できる形に納まっていたかもしれない。

しかし最近の「高尿酸血症」や「高脂血症」の治療に関する「週刊朝日」の記事はどうなんだろう?「尿酸値は下げなくていい」「コレステロール下げすぎは危険」と題した記事なんだが。簡単に言えば各学会から出されるガイドラインは科学的な根拠のない物で、この数値に添った治療では検査漬け薬漬けになってしまう。またその薬も危険な物が多い。と、こういうものだ。これに対し大半の医療関係者は「筋が通らない根拠のない事だ。証拠資料も古い物ばかりで、(部数アップのための)言い掛りとしか思えない」という態度だ。しかし最も多く使用されている痛風治療薬「ベンズブロマロン」(商品名ユリノーム)服用者が肝障害で死亡、重症になっている。たとえ薬は安全だとしても危険な処方をした医師がいたことは事実だ。そしてこのガイドライン。痛風のものは「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」と言い、2002年に作成されたもの。これが昨日「ずさんな手続きで策定されていたので、今年4月に改定作業に入り、適切な手続きで新ガイドラインを作成することにした」らしい。

はっきり言って私にはもうわかりません。一般人は「痛風は贅沢病」なんてことを常識のように言っているレベルなんだから。ただ言える事はこれは人の命や人生に関わる問題。医療関係、マスコミどちらも儲けるのは構わないが、患者を優先して考えていただきたい、ということだ。もちろんその業界全体が腐りきっているわけではないだろう。私たちの業界でもいいかげんな仕事をする輩に業界全体が迷惑しているということもある。この問題も同じように自分のメンツや利益だけを考えている医師、話題を大きくして喜んでいるだけの記者、本当は知識のない者、逆に知っているのに自分の利益を優先する者。こんな人間が関与しているかもしれない。しかしそれ以外の誠実な人たちは、本当に患者のことを思うのであれば、慎重に考えて発言・行動していただきたい。間違った判断のために命を失ったり、一生不自由な生活をする者が確実に出てくるということを忘れずに。それだけ考えてくれれば、あなた以外はバカで無知な一般大衆と思っていただいても構いませんから。
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by assy109 | 2005-02-03 20:08
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