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4/5 選択肢 2:悪魔のささやき?
「何だかわかったようなこと書いてるな。そんなストイックな生活をしなくても、薬を飲んじゃえば楽なのに」。このサイトを見た痛風患者の中には、こんなことを思っている人もいるかもしれない。この痛風日記が他と違う所は、薬に頼らずに生活の中で高尿酸血症を直していく方法を最初から選んでいるということだ。だがそういう人間は稀なんだろうか?

高尿酸血症はもう珍しくもないが、最近なぜか痛風経験者に会う機会が増えている。そしてそんな人たちは皆薬を経験しているようだ。以前選択肢というタイトルで、一旦薬で尿酸値を下げた後、新たに治療を始めるというようなことを書いたことがある。これはそれとは違い、いつまでという期限があるわけではなく薬を飲み続けるということ。考えてみれば、これが痛風の治療法としては一番ポピュラーなものなのだ。その飲む量は、それぞれで調節しているらしいが。
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私の場合、飲まないことにたいした理由があるわけではない。薬や医者に頼るのが嫌なことと、できれば病気を完治したいということ。これだけだ。病気と折り合いを付けながら付き合っていく、という考え方も最近では理解できないこともないが、自分がそうするとなったらまだ納得し難い。だが数十日間仕事でカンヅメ状態になったり、ストレスが続く生活は避けられないことだ。そんな時「たぶん今尿酸値が上がっているな」などと思いながら生活するのは精神的にあまり良いことではない。実際上がっているに違いないし。そんな時、薬を飲んでいれば下がるのは確実なのだから、その安心感を手に入れるために飲む、ということもありなんじゃないだろうか。

実はこれは最近聞いた話の受け売りだ。理屈ではわかっていても、話の上手い人から聞くとまたひと味違う。こんなことも言っていた。「薬さえ飲んでいれば、自分の好きなものを何でも食べられるし酒を飲むこともできる。生活に制限を設けることもない」。考え方が逆なのだ。私ならそういう生活をするためには薬を飲まなければならない、と考えてしまう。麻薬のように習慣性や毒性があるものではない薬なのだから、それほど避けて考えなくても良いのだが。

結局、どちらを取るかはその人の自由。薬を飲むことで得られるそんな生活も心のゆとりも魅力的なのだが……私にとっては、「やっぱり負けちゃった」というような気がする。あ、これは薬を飲んでいる人がだらしないというのではなく、あくまでも私個人が、私の意志に負けたということなのでお間違いなく。私は当分の間はこのままのやり方を続けるはず。とりあえず60歳を過ぎて、病気が当たり前というような身体になるまでは。
by assy109 | 2006-04-05 17:40
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